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じ ょ う ど う え
成 道 会

 本年は臨済宗龍蔵寺を会場とし、成道会法要を執り行いました。(平成29年12月8日)




龍蔵寺本堂

弘化年中(1844〜48)再中興19世慈雲代建立




山門の山号額「白牛山」

奈良東大寺の大仏殿創建にともない、当地から率い出された白牛が用材運搬など類い希な功を遂げた。
その白牛が埋葬された一堂宇に対し、聖武天皇は「白牛山龍蔵寺」の勅額を下賜した。
関防印・落款印共に風化が進んでいるが、それぞれ「臨済正宗」、「信嶺」「■■之印」と見える。



 

白牛舎内「白牛像」と「白牛塚」

26世研山代に萩焼で雌雄の白牛が造像され、雌牛は当寺に、雄牛は昭和41年(1966)東大寺に寄進されたという。
境内には当寺に代々寄進された白牛を供養した「白牛塚跡」がある。





本堂内の扁額「護法聖殿」

落款に「為龍蔵寺 昭和四十三年初夏巡錫 東大寺長老明俊書」とある。狭川明俊(明治24・1891〜昭和63・1988)は東大寺203世管長。
落款印に「東大長老」「明俊」、関防印に「襍華林」とある。





龍蔵寺「観音堂」

寛文6年(1666)再建時の棟札に、大同元年(806)に創建されたとあり、萩に現存する最古の木造建築である(萩市指定有形文化財)
堂内には行基作「聖観音座像」が安置され、
21年毎の開扉の秘仏にして、萩七観音の第3番、および長門33ヶ所第2番の本尊である。

正面入口の唐破風向背の扁額「祈祷」は佐々木玄龍の揮毫による。
萩市内寺院における佐々木玄龍揮毫額はこちら


 



法要風景

左より「阿難・普賢・釈迦・文殊・迦葉」の各尊像軸
本堂本尊は運慶作という大日如来座像、脇侍に不動明王と毘沙門天が安置されている。





鐘楼の石組み

本堂正面には明治42年(1909)建立の瓦葺き鐘楼があったが、経年による損傷が著しく、平成29年11月6日に解体された。
萩の名鋳物師、郡司七兵衛信尚(享和元・1801年没)による天明5年(1785)鋳造の梵鐘があったが、
昭和17年(1942)太平洋戦争のために応召され、以降はこの鐘楼のみ存していたものである。





とげ抜き地蔵尊

傍らの碑石に「材木供養」とある。
萩市新川の材木商だった前田六郎(昭和23・1948年没)が願主となって昭和17年(1942)に当寺境内に奉納した。