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          チベットを考える

曹洞宗・玉泉寺・末益俊二


 学生時代、漠然とした憧れから、チベット語とチベット仏教を学びました。

 当時は、チベットの歴史や風俗のことはよくわからないまま、中世や近世のチベットは神秘的な国というだけの印象でした。

 萩に返ってきて、海潮寺の木村老師から1945年以後のチベットの歴史についてお話を聞き、イギリス議会調査団が発行した「チベット白書」を読んで、600万人の人口の内、150万人が殺されたチベットの悲劇的な歴史を知ることができたと思っていました。

 今年の3月10日チベットで発生したデモに対する過剰な鎮圧によって、チベットとチベット人の現状が盛んにマスコミに報道されるようになっています。

 ダライラマ法王日本代表部事務所のホームページを開いて見ると、更に詳しい現状を知ることができます。

 それによると、有史以来「チベット」は独立した地域であり、第2次世界大戦終了後の1949年に人民解放軍が侵略するまでは、独立した国家であった事が、よくわかります。

 このような「チベット」の情報は、新聞やテレビといったマスコミでは、ほとんど報道されることがありません。

 私たち日本人は、チベットの問題を決して他人事と考えず、本質を見誤ることなく注視して行くことが重要だと思います。

 今日、5月5日現在、お隣の韓国では、聖火リレー中に起こった中国人による 暴力行為に対する、警察の捜査が始まったと報道されています。

 長野で同じようなことが無かったのでしょうか。

 日本が安全で、不法行為がきちんと罰せられる国であることを念願します。



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